RPAを導入したいんですけど、
上司がその前にリスクを知れって・・・
あー、いきなりは怖いですもんね。
では、解説していきましょう。
RPAには業務時間を削減してくれるという大きなメリットがあります。
ただし、メリットしかないというツールは存在しないのもまた事実。
今回は、RPAを導入する際にあらかじめ知っておくべきリスクとその対処法についてご紹介します。
RPAとは?
RPA(Robotic Process Automation)とは、パソコン上の動作を自動で行ってくれるツールです。
人がいないのに自動で演奏しているピアノを見たことありませんか?
あらかじめ登録した演奏を自動で行う。
PC上で行ってくれるのがRPAだとイメージしてもらえばよいです。
サラリーマンの業務を改善してくれる強力なツールとして、近年注目度が高まっていますよね。
RPAのリスク
業務の自動化によって、大きな効果を発揮するRPAですが、リスクもあります。
導入にあたって考慮しなければならないリスクについて解説していきます。
ロボットが正常に動かない
業務を自動化するロボットを作っても、ロボットが正常に動かなければ、大きな効果は発揮出来ません。
例えば、エクセルのデータを社内システムに転記するという業務をRPA化してロボットを作成したとします。
エクセルのフォーマットの変更やエクセルへの入力ミスがあるとロボットは期待した動作をしてくれません。
ロボットが正しく動かないことというのはRPAを導入するリスクの1つですね。
システム改修による誤作動
2つ目のリスクは、システム改修による誤作動です。
企業に勤めている方は、社内のシステムを活用したRPAを作ることになると思います。
- 社内システムからのデータダウンロード
- 社内システムへのデータアップロード
この社内システムに改修や変更があるとロボットは正しく動作してくれなくなる可能性があります。
システム改修時に誤作動を起こす可能性があるというのはRPAを導入する際のリスクです。
悪意のある使用法
悪意のある使用をされることもRPAを導入する際のリスクの1つです。
たとえば、システムへのログインからデータの処理までを自動化したとします。
こんなリスクが考えられます。
- ログイン情報を抜き取られる
- ロボットを途中で止めて、システムを動かされる
ロボットはあくまでPC上の操作を自動化するもの。
ログイン情報を抜き取られたり、ログインした状態のシステムを悪意のある第三者に使用される可能性もセキュリティリスクとして挙げられます。
コンプライアンス違反
ロボットの使用がコンプライアンス違反になるリスクもあります。
社内にある顧客情報をロボットが自動集計して、社外の人間にメールで送付するロボット
どうでしょうか?
なんだか危険な香りがしませんか?
自動化すると業務は便利になりますが、個人情報の扱いには十分に気をつけなければなりません。
業務のブラックボックス化
RPA化することによって業務がブラックボックスとなることも大きなリスクの1つです。
RPAには止まってしまうリスクがあると先程説明しました。
では、RPAが止まったら業務は止まってもよいでしょうか?
だめですよね。
RPA化することでその業務自体を行う人が不要となります。
ただし、止まった場合に対応できなくなってしまうかもしれません。
業務の内容がRPA化によって分からなくなってしまうこともリスクの1つです。
RPA導入時のリスクを防止するための方法
RPA導入におけるリスクに対処するための方法を紹介します。
人手でのリカバリー方法
ロボットが停止した場合の対応はあらかじめ検討しておきましょう。
まずは、いざ止まってしまったときに人が作業できるようにマニュアルを整えておきましょう。
止まってからでは遅いですよ!
だれが何をするか、これって仕事の基本ですよね。
システム改修時の対応検討
システム改修があるときには、影響について検討する必要があります。
システム改修を行うときはそのシステムがRPAでどのように使われているかを把握しましょう。
RPAが使われているという部分は、そのシステムが使いにくい部分です。
RPAで使われている使い方をシステムに織り込んでしまうといいでしょう。
ロボットの監視
いくら自動で仕事をやってくれるとはいえ、最低限の管理は必要です。
企業で導入を検討されている方であれば、サーバー型・クラウド型といった監視機能のついたRPAの導入を検討すべきです。
ロボットがどのような動作を行っているかを監視することが可能です。
悪意のある第三者のリスクの対応は企業の必須対策です。
情報漏えいなどを起こして失うものをは計り知れません。
社員教育
ロボットで業務を自動化するとはいえ、ツールを使うのはあくまで人です。
使い方についてルールは定めなければなりませんが、コンプライアンスの意識は教育を通して高める必要があります。
ロボットには善悪の区別はつきません。
業務マニュアルの作成
RPA化した業務が止まった際には、人が対応する必要があります。
業務やロボットの内容を明文化し、いざというときにも対応できるようマニュアルを作成することが懸命です。
とはいえ、自動化する際には一度しっかりと業務を見直しているはず。
何も堅苦しくとらえることはありません。
結局導入すべきなの?
RPAを導入するにあたってリスクについては考える必要があります。
しかし、RPAを導入することで得られるメリットは大きいです。
私自身、様々な業務をRPA化することで大幅な工数低減をすることができました。
導入にあたっては無料で始める方法もあります。
簡単にできますので、以下のページを参考にしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はRPAを導入するにあたってのリスクについて解説しました。
リスクを事前に知って対処法を知っておけば、効率的にRPAを導入することが可能です。
もしまだ使ったことがない企業があるならば、一度検討してみることをおすすめします。
最後におさらいです。
- RPA導入のリスク
- ロボットが正常に動かない
- システム改修による誤作動
- 悪意のある使用法
- コンプライアンス違反
- 業務のブラックボックス化
- RPAリスクへの対処法
- 人手でのリカバリー方法の検討
- システム改修時の対応検討
- ロボットの監視
- 社員教育
- 業務マニュアル作成
以上です。
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