仕事ってなかなか時間通りに片付かなくないですか?
今の会社に入社したとき、私は控えめに言っても仕事ができるタイプではありませんでした。
今でも、まだまだできる男には程遠いと思っています。
ただ、今では週に何度かはジムに行って体を動かすこともできるようになりましたし、このブログを始める時間をとることができるようにもなりました。
1年間ではありますが、海外に赴任させてもらうという経験をさせてもらうこともできました。
遅くまで残業してなんとか自分の業務を終わらせて、次の日は満身創痍となりながら会社に向かっていた入社当時と比べると随分とマシになった方だと思います。
あのときは自分に価値を見いだせなくなってました。
今回はそんなポンコツだった自分が仕事を終わらせることができなかった原因とそれに対して打った具体的な対策について解説したいと思います。
私の仕事が終わらなかった原因
仕事が終わらないのには、大きくは2つの要因があると思います。
- どうやっても終わらない仕事量を任せられている
- 自分の時間の使い方が悪い
「どうやっても終わらない仕事量を任せられている」場合、これはもう上司に相談する以外手はありません。
仕事量を他のメンバーと分散させてもらうといった手が取れるかどうかを相談してみましょう。
今回は、「自分の時間の使い方が悪い」という要因について解説していきたいと思います。
私の仕事が終わらなかった理由は大きく3つありました。
それぞれ詳しく解説していきます。
その①:自分の実力を過信している
1つ目は、「自分の実力を過信している」です。
私は、「その仕事だけに集中すればできる時間」で時間を見積もりをするということをよくやってしまっていました。
たとえば、双方1週間程度の時間がかかるA・Bという業務があったとします。
そんなとき私は、両方の業務に対して、1週間でできるという見積もりをしてしまっていました。
会社員でサラリーマンとして過ごしていると、一つのことだけに集中しておけばいいなんていう状況にはなりません。なのに、自分の業務量の全体を把握せずに、甘い見積もりをしてしまう。
これが入社当時の私でした。
私は、こういった状況になったときに残業をしてなんとかその業務量をカバーして乗り切るということを何度もやっていました。
そして、自分は仕事ができるんだというなんの根拠もない自信を身に着けて、またさらに状況を悪化させていく・・・
人は周りに対して自分をよく見せようと思いがちです。
ただ、この心理状態が結構なクセモノで、どんどんと自分の首を締めていくという状況を作り出す要因になってしまっていました。
その②:他の人にお願いできない
2つ目は「他の人にお願いできない」です。
私、人に全くお願いできませんでした。
そのくせ自分の実力を過信している部分があったので、「人に説明してお願いするくらいなら自分でやったほうが早い」とか生意気なことを考えてました。
今ならわかります。
自分ひとりでできることというのには限界があります。
当時の私は、「人に説明するのがめんどくさい」と言いながら、実は「人にどう頼めばよいか分からない」人間でした。
周囲にうまく協力してもらうことができない人間が、仕事をうまく終わらせることなんてできませんよね。
その③:ゼロから生み出そうとしてしまう
3つ目は、「ゼロから生み出そうとしてしまう」です。
例えば、以下のようなシチュエーションです。
来週の月曜日までに会議の資料作っておいてー
わかりましたー!
こんなとき私は、自分でゼロから考えて資料を作成するということをやってしまっていました。
今なら言えます。
その時の私、アホですね。
会社で働いている人にとって、自分が全く初めてという仕事はほとんどありません。
簡単な仕事に対してもすべて自分でゼロから考えてやっていたら時間なんて足りるはずもありません。
「車輪の再発明はするな」
有名な言葉ですが、先輩だったり上司が積み上げてきたものを(車輪)を活用せずに、自分ですべてやろうとする(再発明)という愚かなことをやってしまっていました。
仕事を早く終わらせるための方法
上で説明したように私は今思っても仕事が終わるはずのない仕事の進め方をしていました。
その当時の私に向けてアドバイスしたい対策は3つです。
その①:段取り・スケジュールを組む時間を設けること
私が最初に行ったのは「1日・1週間のスケジュールを週初めに組む時間を設けること」です。
これを行うことで、以下に示すようなメリットがありました。
- 自分が使っていい時間が見えるようになった
- 人から仕事を頼まれたときに断るべきか判断できるようになった
- 何をすべきかが明確になって集中できるようになった
スケジュールを組むときには「7つの習慣」という本の中でも書かれていた「重要度と緊急度」で仕事を分類するということを実施しました。
これによって、自分の実力を過信することなく、自分にできないときには素直に断るということができるようになりました。
結果として、仕事が終わらないことを残業でカバーし続けるという状況から以前よりは脱却できるようになってきました。
さらに、スケジュール・段取りを組むときに以下のポイントを意識するようにしました。
100%の力など出し続けられないことがわかったので、自分の想定より1.5倍から2倍の時間を見積もるようにしました。
いくらなんでもそれはやりすぎじゃ?
こう思う方もおられるかもしれません。
でも、そういう方は最初に時間を見積もってみて、実際に作業してみてください。
作業の途中に上司から話しかけられたり、突然電話がかかってきたりと、自分が想定していなかったことがどんどんと起こっていくので、実際の見積もり通りに仕事を終わらせるのは難しいのではありませんか?
あらかじめ「想定できないこと」を想定しておく。
こうすることで、仕事が終わらないという事態を避けられるようになっていきます。
その②:早めに白旗を上げる
2つ目に行ったのは「早めに白旗を上げる」です。
上で説明した「スケジュール・段取りを組む」をしっかりやれば、実際に自分のでできることの範囲がわかります。こうなるともう仕事の結果を出すためには、人の手を借りるしかありません。
私は「人に頼むこと」が苦手だったので、「頼まなければなんともならない状況」に自分を追い込みました。
ただ人に頼むのではなく、自分の状況を上司や周囲に説明し、納得してもらうことで周囲の協力を得ることが容易にできるようになりました。
ただしここで重要なのはあくまで「早めに」白旗を上げることです。
期限ギリギリとなってしまっては、頼む相手もいなくなり、結局自分が残業でカバーするしか手がないという状況に陥ってしまいます。
期限ギリギリになって、白旗を上げたときにはもう遅いでは話にもなりませんよね
繰り返すようですが、自分の状況をしっかりと把握し、早めに白旗を上げることが重要です。
その③:最初にパクれるものを探す
3つ目は、「最初のパクれるものを探す」です。
「パクる」という言葉からはあまりよくない印象を受けるかもしれません。
が、極論仕事というものは結果させ出せば問題ありません。
(もちろん法律は守らなければなりませんよ)
どういうことかというと「自分ですべてを生み出す必要はない」です。
私は、デスクワークをメインに仕事しているので、次のようなものを片っ端から集めました。
- わかりやすいと感じたメール
- わかりやすいと思った資料
- 会議のときに上司が行っている言葉
メールを出すときや資料を作成するときは、今まで集めたメールや資料をベースに考えるようにしました。
ゼロから自分で考えるよりも圧倒的に早く形にすることができますし、実績もあるものを活用しているので、信頼性が高いです。
本当に自分が初めてするような仕事だと思った場合でも、まず周囲に聞きまわって似たようなことをやった人を知らないか?ということを聞き回るようにしました。
ちょっとの手間ですが、仕事の序盤にこれをするだけで結果は大きく変わります。
なんでも自分でやらないと気がすまないと思っていませんか?
そんなプライドは持ってるだけ損です。
自分よりもできる人がいる、という謙虚な姿勢で仕事に望むことが結果として、早く成果を上げることができるようになる秘訣です。
まとめ
今回は、なぜ私の仕事が終わらなかったのかとそれに対してどのような手を打ったのかについて解説しました。
私のように甘い考え方を持っていたサラリーマンは少ないのかもしれません。
でも、もし1人でもいるのなら、そんな方に届いてもらえれば嬉しいです。
最後におさらいです。
- 仕事が終わらなかった理由
- 自分の実力を過信している
- 他の人にお願いできない
- ゼロから生み出そうとしてしまう
- 仕事を早く終わらせるための方法
- 「スケジュールを組む時間」を設けること
- 早めに白旗を上げる
- 最初にパクれるものを探す
以上です。
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